4月~5月は石橋山の懸装品を展示します。
注目は中国武人を彫った欄間彫刻。石橋山は大津祭の曳山では唯一天水引幕(巴紋)を懸けるので欄間彫刻は外からは見えず、間近で見ることができる貴重な機会です。
水引幕は幕末に活躍した円山派の絵師中島来章の下絵による「飛翔鶴図」です。
来章は大津出身で、岸連山や塩川文麟らと「平安四名家」と呼ばれるほどの名声を得た絵師。
この旧水引は安政三年の製作です。
展示は他に幕押さえに付ける霊獣の錺金具4丁、房懸け金具4丁、復元新調された「帆船に雉子図刺繍胴懸け」と「飛翔鶴図刺繍水引」です。
展示は6月3日まで、曳山展示館は月曜日休館(祝日の場合は翌日) 開館時間は9:00~18:00(17:30最終入館)。