草津宿本陣から唐橋を経由して徒歩で大津宿本陣跡に向かうチーム
大津祭曳山展示館において、滋賀建築士会主催、
近江八景でつながる琵琶湖の風景 「急がばまわれ 瀬田の唐橋」が行われました。
2部制になっていて、第1部では、「急がば回れ」の語源となった、東海道の草津宿本陣から大津宿本陣へ行く過程で唐橋経由の陸上が、船でショートカットするより優れた行程だ!を実証しかつ徒歩で20Km余りを歩くことにより、まちなみ景観を新たな視点での歴史・文化に理解を深める。というのが趣旨だそうです。
参加者は両支部の青年委員会メンバーとそして両市職員がチーム別となって、草津宿本陣から大津宿本陣跡を目指しました。新たな視点での歴史・文化に理解が深まったのでしょうか?これらが第2部(大津祭曳山展示館)で発表されました。
これがルート図です。
第2部 (大津祭曳山展示館)
- 1.大津市歴史博物館 館長の樋爪 修氏 基調講演
- 2.「急がば回れ 瀬田の唐橋」事業報告
- 3.パネルディスカッション
- パネラー
- 寺田智次氏(大津市都市計画部長)
- 田中成興氏(草津市政策監 都市戦略担当)
- 千葉 薫氏(滋賀県建築士会大津支部 支部長)
続きもご覧下さい。
会場は大盛況 80人の席がいっぱいで建築士会関係者は立ち見でした。
新市長も見えました
㈳滋賀県建築士会 会長 山本 勝氏 のご挨拶
大津市歴史博物館 館長の樋爪 修氏に基調講演
「魅力いっぱい東海道」と言うテーマで講演頂きました。
当日のレジュメ添付しておきます。参考にして下さい。
レジュメ ダウンロードはこちら
「急がばまわれ 瀬田の唐橋」事業報告です。
草津市の矢橋から「乗船チーム」の光景。結局船チームが先に到着したようです。当時とちがい今回は、エンジン付きの漁船ですからね。
この教訓は、武士がいち早く京都へ駆けつけるための行動指針です。船にはトラブルがつきもの。天候、風向き、船の性能(船頭の能力)に左右されるため、ここ一番の時に100%確実な方法を選ぶと言うことですね。
今回は船がたまたま早く着いただけなのですね。
大津市新市長 越直美市長 からもご挨拶いただきました。
葦刈り体験をした後、とのことでした。大津市内集中視察中のようです。
- テーマは
- 1.旧東海道を生かしたまちづくり
- 2.共有すべき理念
- 等でした
テーマ1 旧東海道を生かしたまちづくり
寺田智次氏(大津市都市計画部長)
- 歴史文化とコミュニティー 市民との共感が必要。行政の意見だけでまちづくりを行ってもうまくいかない。
中心市街地活性化事業の事例紹介
- 1.京町通りについて(大津祭というコミュニティーを出発点として)
- 2.瀬田地区について(歴史を勉強する文化が地元にある)
- 瀬田地区でまちづくりの気運が芽生え始めている
- 瀬田東地区
- 歴史マップ作り
- 歴史街道を歩こう会
- 瀬田南地区
- 東海道を生かしたまちづくり
- 歴史資源の活用 代官屋敷の市買収 観光拠点に!
- 3.まちづくりのスキームについて
- 街の再発見が必要
- 地元の人が集まって勉強会(発見の共有)
- 組織作り
- 地元の活動を対外的にアピール
- 具体策へ移行
田中成興氏(草津市政策監 都市戦略担当)
- 近江八景でつながるびわ湖の風景をテーマとした事業紹介
- 建築の設計を行う上で心がけていること
- 原風景を大切にする
- 景観形成も同じ心がけで進めるべきと考える。
- 近年は核家族の一般化
- 近所付き合いの希薄化
- が日本の風景の均質化を生んでいる。
- 無意識に建物を造ると原風景が失われる。
- とのこと
草津市、大津市が各々景観形成を目指しているが、草津市から大津岸が見える。大津市から草津岸が見える。本来は両市が意見を出し合って大きな視点での景観形成を行うべきだが、元来そういった事例はほとんど無い。希少な例として下関市と北九州市の事例がある。(関門景観条例)。ただし10年20年の取り組みであった。
「大津市・草津市も今から広域のルール作りを進めてゆくべきだ。」
という論議が展開されました。
みなさまお疲れ様でした。