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    植木行宣氏と曳山関係者の懇談 メモ

     

    【大津祭の国指定を考える】
     
    400年の歴史と伝統を誇る「大津祭」、町衆の心意気、すなわち天孫神社の氏子の心意気により
     
    今日まで脈々と受け継がれてきたが、これから先継承するにはさまざまな不安要素がある。
     
    ○大津祭に13基の曳山が揃ってこそ値打ちがある。経済的な理由等で1基でも欠ければ大津市からの補助金が減額されるであろう。
      これからも、13基揃って出山するのが「大津祭」の基本であり、そのためには行政の支援なくして不可能である≒
     
    ○修理修復の事を考えた場合、祇園祭では自己負担が四分の一で、大変助かっているとのことである。
     今後、大津市からの助成が今までと同じようにいつまで続けてもらえるかどうか不安材料がある。
     国指定を受けることによって、後世にきっちりとした形で継承することができる。
     なお、国指定になり、修復に国の助成を受ける場合において、国が認めた指定業者(当該各町からの推薦も可能)により修理することになるが、国からの助成を受けなければ、自由に修理が可能である。
    ○国指定になることで、例年の祭のあり方が変わることがあるのか(例えば飲酒はだめとか)については、変えなくてもよい。
    ○国指定を受けるには、まだまだ調査等が必要であるが、これらは行政の予算で行われる。ただし、各山町は調査に協力をしなければならない。
    ○国指定を受けた場合、受ける側の構成メンバーはどうなるのか。13基の曳山所有者のみなのか、「神楽山」と「ほてい」が入るのか、「お渡り」はどうか等の問題がある。
    ○国指定により観光客が増え、ひいては観光行政に貢献でき、すなわち「大津祭」に対する助成金も確保されるであろう。
     
    平成22年7月22日
    平成22年当番町        吉田 幸孝  山田  昇