行政よりの支援と連携

 

広報おおつ 2009年6月1日号より 転記

びわ湖大津 結(ゆい)の観光〜交流が喜びを生むまち〜

  大津市観光交流基本計画を策定しました
  大津市観光キャラクター「おおつ光ルくん」が大津の観光をPR
 豊かな大津市の観光資源を紹介します
 

大津市観光交流基本計画を策定しました

 市には、これまで観光に関わる総合的な指針や計画がなく、各主体それぞれが、観光の取組を進めていました。
 そこで、市では、平成21年度〜平成28年度の観光交流の基本的な施策や推進体制などを定めた「大津市観光交流基本計画」を3月に策定しました。これ は、多くの観光地や美しい自然を活かしながら、おもてなしの心があふれる観光のまちづくりの推進と地域の活性化を図るために策定したものです。
 今回の特集では、計画の概要をお知らせします。

大津市観光交流基本計画を策定しました 大津市観光交流基本計画を策定しました 大津市観光交流基本計画を策定しました
 

大津市の観光交流の状況は?

★大津市を訪れる人は?

大阪府からが最も多い
 来訪者の居住地は、関西圏が59%を占め、大阪府(22%)、滋賀県(15%)が上位。関東・東北・北海道からは16%となっています。

来訪者の多くはリピーターに
 来訪回数は、初めて(30%)が最も多く、県外来訪者の66%がリピーターになっています。

主な旅行目的は自然景観
 旅行目的は自然景観(58%)、歴史文化(35%)で9割以上を占めています。

旅行は低予算の人が多い
 大津市への旅行予算は、一万円までの人が30%、五千円未満の人が20%で、低予算の人が多くなっています。
※データは、平成18年度びわ湖大津観光旅行実態調査によるものです。


★観光入込客数は?

観光入込客数の推移
 
平成19年の観光入込客数は1,098万人で、88%が日帰りとなっています。入込客数は減少傾向にあり、平成3年のピーク時(約1,400万人・旧志賀町域は含まない)の78%となっています。

大津市の観光入込客数の推移をグラフでみると…

大津市の観光入込客数

外国人観光入込客数の推移
 平成19年の大津市への外国人観光入込客数は、78,000人となっています。平成12年と比較すると、平成19年は3.6倍の入込客数となり、大幅に増加しています。


★観光推進組織体制は?

 志賀から瀬田までの地域で11の観光協会があります。(社)びわ湖大津観光協会が、市全体のPRやイベントなどを実施しています。
 

計画の目的は?

 計画では、観光交流を大津市のまちづくりの基本戦略の一つとし、その目標と方針を明確にした上で体系的に施策を整理しました。
 計画の目的は、施策を市民・事業者・団体・行政が一体となって取り組んでいくことです。
※基本方針と施策は4ページ・5ページで紹介します。
※計画では、観光目的以外で大津を訪れる人も含めて対象とすることから、「観光客」と言わず、「来訪者」と表現します。また、来訪者と地域の人々の交流で地域が活性化することに重点を置き、「観光振興」の替わりに「観光交流」という言葉を用いています。
 

計画の期間と対象は?

 計画の期間は、平成21年度〜平成28年度となっています。計画の対象は次のとおりです。

★分野

 農商工、文化、環境、景観、交通、教育、市民活動などの分野を対象とします。

★主体

 市民(住民、NPOなど)・事業者(観光事業者、一般事業者)・団体(観光協会、商工会議所など)・行政を観光交流を担う主体とします。

★地域

 市域全域を基本的な対象地域とし、県内の他市町や京都市、宇治市といった地域も視野に入れながら、観光交流の取組を展開します。
 

計画のテーマは?

★テーマは「びわ湖大津 結の観光〜交流が喜びを生むまち〜」

 計画のテーマは「びわ湖大津 結の観光〜交流が喜びを生むまち〜」です。
 これは、総合計画の「結の湖都」と合わせたもので、結ぶという言葉には、「連携」の意味があります。市内に点在する数多くの観光資源や各地で開催されるイベント・行事、市民・事業者・団体・行政4者の取組や組織の連携を計画の重要なポイントとしてとらえています。
 4者が相互に連携・協力しながら観光交流に取り組みます。

★計画の位置付け

 観光交流基本計画は、大津市総合計画基本構想に掲げる「人を結び、時を結び、自然と結ばれる 結の湖都 大津」の実現に向け、観光交流の観点から計画的に推進するための指針となるものです。
 「観光」部門だけでなく、まちづくりや人づくりなどの幅広い施策に関係する主体・分野の計画などとの連携を図りながら、整合性の高い施策を推進するためのものと位置付けます。

 

1年間の大津の観光PRを振り返って

上田尚さん
(平成20年度びわ湖大津キャンペーンスタッフ)

 観光PRを通じて、大津の魅力を知ることができました。今年の秋には、石山寺・三井寺・岩間寺の普段は非公開のご本尊が一斉に御開帳されます。美しいび わ湖の景色や紅葉とともに楽しんでいただけたらと思います。さまざまな場所でたくさんの方に「大津市っていいところだね」「また行ってみたい」と言ってい ただけたことが、観光PRの励みになり、大津で生まれ育ったことをあらためて誇りに思いました。

上田尚さん

 

大津市観光キャラクター「おおつ光ルくん」が大津の観光をPR

 「源氏物語千年紀in湖都大津」のマスコットキャラクター「おおつ光ルくん」が、今年2月に大津市観光キャラクターに任命されました。

 「おおつ光ルくん」は、歌が詠めてスポーツが得意な21世紀版の光源氏です。任命後も各種イベントなどに参加し、各地で大活躍。大津の魅力を全国に紹介していきます。
 

湖上観光の幕開けを告げる「びわ湖開き」にも参加しました

湖上観光の幕開けを告げる
「びわ湖開き」にも参加しました

 

豊かな大津市の観光資源を紹介します

 大津市には、自然や歴史、文化といった豊かな観光資源があります。ここではその一部を紹介します。

自然
四季折々の豊かな自然


 びわ湖と比良山系や比叡山、湖南アルプスなどの山々が南北に広がり、四季折々の豊かな自然に恵まれています。
雄大な湖南アルプス 歴史
数多く残される文化遺産

 世界遺産に登録されている比叡山延暦寺や国宝36点など、数多くの有形・無形文化財が、今に残されています。
延暦寺横川 横川中堂

雄大な湖南アルプス

延暦寺横川 横川中堂

 
祭り
伝統的な祭りを継承

 山王祭・大津祭・船幸祭の「大津三大祭」をはじめとした、古くから行われてきた祭りが継承されています。
湖国三大祭の一つ「山王祭」 名産
まちが生み出す名産

 大津絵や唐橋焼などの民工芸品、自然や生活習慣に培われた鮒寿しや鴨料理などの食文化が継承されています。

江戸時代に大津宿の土産として販売された「大津絵」

湖国三大祭の一つ「山王祭」

江戸時代に大津宿の土産として
販売された「大津絵」