(株)まちづくり大津が事務局を務める「大津市中心市街地活性化協議会」に参加し、祭ちょうちんの似合う町並みを、まちなかの賑わい復活をめざした活動をしています。協議会内に設置された「町家利活用プロジェクト会議」の中で、具体的に事業を提案、企画立案から、運営まで、そして、実現させています。これまでに取り組んだ事業をご紹介します。
町家利活用プロジェクト会議のこれまでの取り組み
1.大津百町市(共催)運営事業
平成20年12月から始まった市。天孫神社の境内で、毎月第3土曜日に開催しています。「手作り」「身体にやさしい」「環境にやさしい」をテーマとした市で、運営委員会の一員として、大津市、(株)まちづくり大津と共に、龍谷大学エンパワネットの協力も得て、運営しています。
2.旧町名看板整備事業
現在、住居表示は、京町○丁目、中央○丁目などとなっていますが、祭や自治会活動は、いまでも旧町名で運営されています。江戸の元禄時代には、100町あったと記録されている大津の賑わいを、目に触れる形で実現します。平成21年度に試作品を作成し、いくつかの自治会から事業についての意見も伺いました。平成22年度は、中央小学校区内に、昔懐かしい旧町名看板を復活させます。
3.旧東海道沿い まちなみ協定締結推進とまちなみ修景事業
旧東海道沿いで、まちなみ修景に関する自主協定が締結された区域に対して、大津市の補助金を活用できる修景事業を行っています。祭ちょうちんの似合う町並みにしようと、区域住民に呼び掛け、協定締結へと勧めてきました。平成20年度1件、平成21年度2件、計3件の町家が町並みに配慮した改修工事を行いました。引き続き、進めていきます。
旧東海道沿い まちなみ協定締結推進とまちなみ修景事業の詳しい内容はこちら
4.町家じょうほうかん事業(株式会社まちずくり大津に事業運営移行済)
大津旧市街地も他都市同様、空き家が増加しています。空き家所有者の情報を曳山連盟で把握し、借りたい方の情報を大津市が収集し、つなげていこうとする事業です。平成20年度から、年に1回3月に、「空き家紹介見学会」を行っています。大変難しい取り組みですが、まちの賑わいにつながるよう、他都市の先行事例を参考に、推進していきます。
町家じょうほうかん事業の詳しい内容はこちら
5.登録有形文化財登録支援事業
文化庁の登録有形文化財の制度を活用し、旧市街地に残る町家や歴史的特徴のある建物を後世にに残していきたいという所有者に登録していただくための支援事業です。取り組み以前は、旧東海道沿いの料亭1件のみの登録でしたが、平成21年度には、5件の所有者の建造物12件が登録予定(文化財審議会答申済)です。平成22年度も引き続き取り組み、地域資産として大切にする気持ちを地域で育むと同時に、まちを訪れる方々に通りから楽しんでもらえる取り組みにつなげていきたいと考えています。
平成21年度登録予定の建造物の詳しい内容はこちら
6.市民フォーラムの開催や自治会との懇談会への協力
これまでご紹介した取り組みを広く市民の方々に、知っていただくため、年に1回、市民フォーラムを開催しています。また、随時、大津市と自治会との懇談会への協力も、地元にねざす曳山連盟だからできることです。