4月12~14日は湖国三大祭の日吉大社山王祭が開催されます。山王祭に向けて4月3日には天孫神社で日吉榊奉迎祭が行われました。なぜ山王祭が天孫神社に関係があるのかと思われる方もおられることでしょう。
これには日吉大社七社のひとつで山王祭の中心ともなる西本宮の御祭神大己貴神との関係があります。大己貴神が奈良の三輪山からこの地に来られた時に「大津の里より唐崎を経て比叡の山口に鎮まりまし」との言い伝えがあります。古くは現在の大津駅の近くに「山王祭」を取り仕切る神人(じにん)という役が置かれていて、大榊に大己貴神に遷り頂き、大津の「榊殿(さかきどの)」まで渡御が行われ、榊殿に安置された後、山王祭の最終日の4月14日に西本宮に還御されます。この「榊殿」がなくなった後、現在は天孫神社に奉安されるようになりました。
4月3日の夜、日吉大社から運ばれた大榊は浜大津近くの浜通りで車から降ろされ、お付きの人とお迎えに出た天孫神社の宮司を始め、氏子会の方々に先導されて運ばれます。途中蛭子神社に寄ってお参りをしたのち天孫神社舞殿に安置され、奉迎祭が行われました。
この日は天孫神社の桜も満開に近づき、ライトアップされた桜と合わせ、幽玄な雰囲気が漂いました。
日吉大社から運ばれた大榊が車から降ろされます。
天孫神社に向けて祭列が出発します。
笛を鳴らしながら祭列が進みます。
浜通りを進みます。
途中の蛭子神社にお参りします。
舞殿で日吉榊奉迎祭が行われました。
舞殿に安置された大榊。
天孫神社の桜も満開に近づきました。