湖国三大祭の一つ「大津祭」(10月9日宵宮、10日本祭)を前に、旧市街地の町家でお囃子(はやし)のけいこが行われ、笛や太鼓の音が夜ごとに街中で響いている。25日まで続けられ、10月1日には総囃子の席で地域の人々にお披露目される。
各町では毎年、曳山(ひきやま)の巡行順を決める「くじ取り式」の後から、お囃子のけいこが始まる。
日が暮れ、家々の玄関口につり下げられたちょうちんに灯(あか)りがともる頃、子どもからお年寄りまでが自治会館などに集まり、鉦(かね)や笛の音に合わせて「マダショ」などとお囃子の声を掛け合う。
「源氏山」を曳(ひ)く中京町では、最年少の松井良仁ちゃん(5)を含め、男性21人が参加。大津市島の関、碁会所運営西谷靖男さん(64)は 「鉦や太鼓、笛と順々に代わりながら約25年間(訂正 約50年)、毎年演奏しているから、笛や鉦を手にすればすぐ、お囃子のリズムが戻ってきます」と笑顔を見せた。
大津祭では山建ての3日と、9日は夕刻から展示された曳山で、10日は曳山巡行でそれぞれ披露する。
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