令和4年大津祭曳山巡行について

 
令和4年7月11日


令和4年大津祭曳山巡行について

 平素は大津祭曳山行事に関し、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
令和元年曳山巡行実施以後、令和2年、令和3年とコロナ感染状況を踏まえ2年間本祭曳山巡行を見送って参りました。こうした状況の中で、国指定重要無形民俗文化財としての祭・文化そのものの継承、お囃子や山建てに伴う技術の伝承、社会的・経済的な地域社会への貢献など「まちづくり」としての要素の消失と言った別の課題に直面しております。
 このような現状を踏まえ、本年の大津祭曳山行事につきましては、コロナウイルス感染症の状況に留意し感染対策の徹底を行い、文化遺産を継承する責務として、大津祭曳山連盟・曳山責任者会としてできる限り本来の形で曳山巡行を催行することを、7月10日の曳山責任者会において実施予定を確認されましたので、ご報告申し上げます。

 なお、下記事項について確認をしたうえで、曳山巡行の催行を予定をしております。

  • 1:多くの大津市民の皆様から、曳山巡行の実施を望むご意見をお寄せいただいている。

  • 2:祭り実施に伴う多くのボランティア、関係者の多大なご協力がそれぞれのまちづくりの要素として機能している。その機能継続が経済的、社会的に困難となる。

  • 3:400年に亘り多くの市民に親しまれ維持されてきた、文化遺産である大津祭曳山行事を、確実に次世代に継承していきたい。

  • 4:お囃子・山建て・曳山巡行等の行事においては熟練された技術が必要であり、曳山行事の中止が続くことにより、技術の伝承が途絶える。

  • 5:大津祭曳山行事は国庫補助による懸装品の修理・曳山巡行による公開を行うことで、世界に誇る日本の技術の伝承に寄与し、後世の技術者を育てる役割を担っている。


 しかしながら、今後もコロナ感染状況は楽観できる状況にはなく、夏休み・お盆を控え、その後に大津祭曳山行事を迎えますことから、感染状況によっては、例年通りの形を目標としながらも、改めて曳山巡行等の行事実施を見直すことを視野に入れ、慎重に判断していきたいと考えております。

 なお、滋賀県のレベル判断指標がレベル2に変更された場合、曳山行事実施についての状況確認を行います。
 緊急事態宣言が発出された場合、また、まん延防止等重点措置が発出された場合及び滋賀県のレベル判断指標がレベル3を示された場合につきましては中止を含めた再協議を行うことと致します。

特定非営利活動法人大津祭曳山連盟
理事長 元田 栄三

令和4年度大津祭曳山責任者会当番町
孔明祈水山
森田 光正
田中 理司

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