11月2日に大津祭保存会の平成29年度第2回専門委員会が開催されました。
専門員会は、国指定となった大津祭の保存継承のため、山の修理などについて、専門的な立場からアドバイスをしていただくために設けられた委員会です。
専門員の各氏と今回の議題については次の通りです。
委員長 植木行宣氏(民俗)
委員 長谷川嘉和氏(民俗)
〃 藤井健三氏(染織)
〃 久保智康氏(金工)
〃 村田信夫氏(木工)
〃 山崎 剛氏(漆工)
〃 早川晃示氏(からくり機構)
議題
1、平成29年度大津市単独補助事業の報告
2、平成29年度国庫補助事業の進捗状況
3、平成30年度国庫補助事業について
4、平成30年度大津市単独補助事業について
5、平成31年度以降の国庫補助事業について
大津市の単独事業は、翌年度の巡行に差し支えるような破損が生じた場合の修理事業が対象となります。
国庫補助事業については、大津祭は京都祇園祭に比肩する懸装品(特に染織品)を有しており、その修理(復元新調)には多大な経費がかかります。国指定となって最初の事業年度である平成29年度の大津祭への国庫補助額は750万円(事業は1500万円)です。染織品で200年以上経って傷みの激しいものについては、修理は困難で復元新調が基本となりますが、見送り幕のように大型のものになると、復元新調には一枚で数千万の経費がかってしまいます。平成31年度以降の国庫補助事業に対して多くの町内から見送り幕等染織品の要望が出ており、国庫補助金の拡大への取り組みも今後は重要になってくると思われます。