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  • 大津祭、「ちまき投げ」にルール 事故防止へ

    ちまきを求めて大勢の人が手を差し出す。ルール制定で今年は風景が少し変わるかもしれない(2004年撮影)

    ちまきを求めて大勢の人が手を差し出す。ルール制定で今年は風景が少し変わるかもしれない(2004年撮影)

     大津祭の曳(ひき)山巡行の名物「ちまき投げ」に、事故防止のためのルールが初めて設けられた。近年、観客が殺到し、けが人が出ている ため、「複数束で投げない」など8項目を関係者が申し合わせた。京都・祇園祭山鉾巡行のちまき投げが事故で27年前に禁止になって以降、「全国唯一」(大 津祭曳山連盟)となった伝統を絶やしたくないという誇りが込められている。

     大津祭の曳山巡行では、曳山に乗る10数人の囃子方が道中で厄除けちまきをまく。見物客が手を伸ばして受け取るが、押されたり、縁石につまずいて転倒する場合もあり、大津署が対策を求めていた。

      10日の曳山巡行を前に、全13基の曳山や囃子方の責任者が8月から協議を重ね、自主的にルールを設けることで一致した。曳山の車輪に観客が巻き込まれな いように曳山の前方にはまかない▽複数束を一度に投げない▽国道161号などちまき投げ禁止区域ではまかない▽曳山の上に囃子方責任者と副責任者の最低3 人を配置し、安全を確認する-など8つの厳守項目を定めた。

     宵宮の9日午後には、全囃子方を対象に囃子方の会(畑中真一代表幹事)が決起大会を初開催し、意思の統一を図る。また、ちまきに殺到しないように観客に注意を促すチラシを大津祭曳山連盟が初めて作成した。

     祇園祭のちまき投げは1982年にちまきを奪い合う群衆に押された女性が転倒して骨折する事故が起き、翌年から全面禁止となった。今年の大津祭当番町の吉田幸孝さん(68)は「安全確保を徹底し、祭の良さをきちんと継承したい」としている。

    京都新聞【 2010年10月09日 10時37分 】

    お祭りを安全に楽しむ為のご注意



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